AMV JAPAN / COLUMN

inaさんへのインタビュー

AMV-JAPANでは2021年、大体月1回程度でDiscordを使用したVoiceChat会を行っていました。 毎回ゲストを迎えてゲストに関連するお話しを聞く内容です。 最終回(2021/11/13)は、非常に洗練され […]

AMV-JAPANでは2021年、大体月1回程度でDiscordを使用したVoiceChat会を行っていました。
毎回ゲストを迎えてゲストに関連するお話しを聞く内容です。
最終回(2021/11/13)は、非常に洗練された流麗なAMV/静止画MADを作られるinaさんをゲストにお迎えしました。

メインゲスト:
inaさん
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ゲスト:
muzugorouさん(@mizugorou_15)
さんちぇさん(@3che3)
津名さん(@tuna_tuna_tuna)
まさか!さん(@masaka_bikkuri)
シャンリーさん(@shangli_1053)

主催者(AMV-JAPAN):
いはさん
じょん

以下、VoiceChat会の一部をインタビュー形式にしてまとめたものです。


–ニコニコにAMVを初投稿されたのが2016年9月でした。AMVを作ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

inaさん:
音楽が好きで、YouTubeとかで好みの音楽を探してる内にAMVを見つけて「あっ面白いな。」って思って。で、その時DTMやバンドをやってたんですけど、バンドが自然消滅しちゃって心が折れて、別の趣味として自分の好きな音楽と好きなアニメを組み合わせてAMV作るのも面白そうだなって思って始めました。


–初期はループビデオを作られていた印象が強いです。

inaさん:
そうですね。今はもう無くなっちゃいましたけど「Vine」っていう、今でいう「TikTok」みたいなサイトがあって、そこでAMVを投稿してる方が結構いて、使ってる曲もお洒落で面白いのがいっぱいあったので、最初はVineに投稿する用に作ってました。


–2018年12月に、Kamroさん、ゆっぴさん、鼻炎さん等、豪華メンバーが揃ったMEP『BAD VIBE BLUE FIELD』を投稿されました。このMEPはどういった経緯で始まったんですか?

inaさん:
以前誘っていただいた京アニ合作というものがありまして、それの打ち上げオフの時に「次はinaさんが幹事でやりましょう」ってなって始まりました。
βconさんとか千里山女子さんとかも新たに参加して下さって、なんとか完成出来ました。


–2019年1月には、Qvyさんとの合作『Farewell』で初めて静止画MADを投稿されました。静止画MADを作ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

inaさん:
2018年のAniPAFEに刺激をもらったような気がします。テラバイトさんとかゆっぴさんとか千里山さんとかの参加作が本当に好きで。
その後にQvyさんから合作のお誘いがあって、それもきっかけです。


–その後間もなくして、津名さん主催の招待制イベント「MADLIVE EXP!!!!! vol.440」に参加されました。

津名さん:
その節はお世話になりました。

inaさん:
こちらこそ、ありがたかったです。

津名さん:
アニメMAD方面だと、いわゆるアンビエントというかチル系で動画作られる方ってあんまりいないんで非常に貴重でした。困った時はinaさんの動画を使わせてもらいました。

inaさん:
(笑)

津名さん:
inaさんはAMV的な選曲が割と多かったり、色調のいじり方が非常に好みだったので。
切り貼り勢でも切り抜き勢でもない独自の作風なので非常に助かりました。
最初はinaさんっぽい作風の動画を合わせてブロックを組み立てる予定だったのに、蓋を開けてみたら「inaさんの空気はinaさんしか出せない」っていう事になって、inaさんコーナーになってしまいました(笑)

inaさん:
MLEってどういう感じで動画が流れるのかっていうイメージが湧いていなかったので、以前のMLEを見てたらもっと良いのが出せたんじゃないかっていう後悔はちょっとだけありますね。
「MADLIVE EXP!!!!! vol.440」で初めてMLE見ましたけど、既存の動画の繋げ方がVJみたいな感じでめちゃくちゃ凝ってたので、見てて凄い楽しかったです。


–MLE参加後は投稿がパッタリ止まっていましたが、2021年4月に2年振りの新作を投稿してくれました。

inaさん:
別の事やってて2年間MADとは離れてたんですけど、やっぱりこっちの方が楽しいですね。
2021年にMAD界隈に戻ってきて一番思ったのが、界隈の横の繋がりが凄い進んでるなっていう印象があって。
2018年時点だと、MADの生放送って動画垂れ流しだったと思うんですけど、今はゲストとして色んなMAD作者を呼んだりとかあって。そういう横の繋がりがこの2、3年の間に深まったんだなぁっていう。同時に自分がそれに乗り切れてないんだなぁっていうのも感じました(笑)


–そして2021年9月にも新作を投稿してくれました。3年振りのAniPAFE参加作でもありますね。

inaさん:
いはさんが運営最後と聞いたので。
多分2016年のAniPAFEが無かったらここまで投稿続けてなかったと思いますし、2021年のAniPAFEが無ければこのMADも投稿してなかったと思います。
今まで本当にありがとうございました。

いはさん:
こちらこそ~!

まさか!さん:
今回のAniPAFEで気に入った動画色々あるんですけど、唯一今回の参加作の中で原作が気になって手に取ってみたのがあって、それがinaさんの声カノMADでした。

シャンリーさん:
配色がめちゃくちゃ綺麗だなって思いました。リアル調な所は青ベースで作られてて青春の透き通った綺麗な感じがありつつも、ポップな所はたくさんの色がバランス良く使われてたので、華やかで凄い良いなぁって思いましたね。きらきらしてました。

inaさん:
ありがとうございます。


–声カノのMADは初めてみました。色んな動画サイトを探しても見当たらなかったので、もしかしたら一番最初の声カノMADかもしれませんね。

inaさん:
だと思います。
人気ソースで作るとなると、他のMADの作風に引っ張られそうな感じが個人的にあるんですよね。なので自然と、あまり知られてないソースで自分が好きな作品を扱いたいってなっちゃうのかなって感じです。

–このMADはどういう工程で組み立てていったんですか?

inaさん:
キャラクターの1人が喋れないっていう事は最初に伝えないといけないなっていうのがあったので、まずは自己紹介のカットを作ろうってなって。
次に、「このシーンはサビに持っていこう」とか「このシーンはサビ前にしよう」とか大体の部分を決めて、その後は悩みながら作っていきました。
自分の作り方は効率が悪いので、本当は絵コンテを作んないといけないなとは思ってるんですけど(笑)

–これまで使用した動画編集ソフトを教えて下さい。

inaさん:
AMVを作り始めて最初の2本ぐらいはAviutlを使って、全然使いこなせないままでしたけど2016年の末にAfter Effectsに移行しました。

–動画編集を始めて数ヵ月でAfter Effectsを使い始めたんですね。

inaさん:
当時見てたのがほぼ海外のAMVで、目指す所がそこだったので、その人達が使ってるのと同じソフトの方が良いかなっていうノリで(笑)

–特に影響を受けたエディターさんっていらっしゃいますか?AMVと静止画MADで違うかと思いますが。

inaさん:
AMVは、海外の方だとNostromoさんです。一番最初にハマったAMVがNostromoさんのだったので。
日本の方だとほりぞさんです。多分日本人のAMVで一番見てたのがほりぞさんのだったと思います。あとHIROKIさん、DigiCatさんもですね。
静止画MADはQvyさんかなぁ。

–今後も静止画MADをメインに作られる予定ですか?

inaさん:
曲とかアニメとかからインスピレーションがあればAMVも作りたいなって思ってます。

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シャンリーさん:
2年振りにMAD界隈に戻ってこられたという事で、他の方の動画を見るのも久々だったんじゃないですか?

inaさん:
はい。気付いたらしょーさんとか、色んな人がいなくなってたりしてたんですけど、凄い人がいっぱい出てきてるなぁって。ブラマンさんとか。

–今回のAniPAFE参加作で特に印象に残っている動画などありますか?

inaさん:
『シオリエクスペリエンス』は心震えました。
倉庫番さんのも本当良かったですし、シャンリーさんのも凄かったです。

シャンリーさん:
とても嬉しいです。

inaさん:
この2年間MAD見る事全然無かったんで、最近暇な時間に過去のAniPAFE参加作とか見てたんですけど、シャンリーさんの「三ツ星カラーズ」のMADとかやべぇなって思って。いつの間にこんな化け物になったんだみたいな(笑)

シャンリーさん:
Adobeに魂を売ってしまいました。

inaさん:
(笑)

–inaさんといえば、非常にセンスの高いデザインを動画に取り入れている所も特徴の1つですが、デザインの勉強はどのようにされたんですか?

inaさん:
mizugorouさんがAMV JAPANで書かれた記事に載ってた本を買って読んだりしました。むっちゃ参考になりました。

mizugorou_753さん:
まじすか
あざっす

inaさん:
あとはPinterestとかめっちゃ見ます。
気に入ったのをいくつか保存して、その保存したボードを元に出てくるおすすめをひたすら見てます。

シャンリーさん:
僕もモチーフとか決める時に検索したりして使ってますね。

inaさん:
他には動画を見たりアニメを見たり。良いインプットになります。

–ゲストの皆さんにお聞きします。皆さんの中で特に印象に残っているinaさんのAMV/MADがあれば教えて下さい。

シャンリーさん:
僕は今年のAniPAFEの声カノMADですかね。めっちゃ良くてビックリしました。見てて清涼感が心地良かったです。

まさか!さん:
自分は、響け!ユーフォニアムの『Nadia’s Bake』が凄い印象に残ってますね。他には無いような選曲センスだし、初投稿という事で衝撃的でした。
それを更にパワーアップさせた翌年の『Stay』もかなり印象に残ってます。


いはさん:
私は、ユーフォもいいですが、よりもいかなあ?


シャンリーさん:
当時見た時、「何だこれ、すげぇ!」って感想しか出なかったです。凄すぎて。

さんちぇさん:
私はガヴリールドロップアウトのMAD。かわいいです。


inaさん:
これは第6回ANIMAAAD祭に遅刻して、しかも作り込みが出来ずに投稿してしまったので、ちょっと心残りのあるMADです(笑)

さんちぇさん:
あと、さっき出ましたけど、初投稿のユーフォMADも素敵で印象に残ってます。当時、per_secondさんとか鼻炎さんとか愛案さんとか、AMVっぽい作風の人達がいた流れみたいなおしゃれな感じがあって。今は減っちゃってますけど、ああいうのも好きだったので。

inaさん:
今年のAniPAFE見てて思ったんですけど、AMV勢が全然いなくなってて寂しいものがありますね。僕が言うのもあれなんですけど(笑)
僕は静止画の方に行きましたけど、アニメ素材で限界を求めて作ってる人って応援したい気持ちがあって、こばやしさんとかささのはさんとか。
こばやしさんの今回のAniPAFE参加作とか本気で心打たれましたし、ささのはさんが最近作ったガルパンのMADも本当に良かったですし。

mizugorou_753さん:
僕は『スローモーションをもう一度』ですかね。
元MVが好きで何回も見てて、そのMVの演出が自分の頭で凝り固まってたんですけど、それをいい意味で壊してくれたのがとても好きでした。

inaさん:
元MV、個人的に凄い好きです。実写とモーショングラフィックスの融合になってて。サビの辺りのモーショングラフィックスとか参考にしてます。

シャンリーさん:
これビックリしました。久しぶりにinaさん見かけたと思ったら、静止画で投稿されてるしめちゃめちゃクオリティ高いしで、度肝抜かれました。

inaさん:
これは作ってて苦しかった(笑)

シャンリーさん:
苦しかったんですか?

inaさん:
MAD界隈から離れてたので投稿してもスルーされるだろうなって思い込みがあったのと、原作も連載終わってる誰も知らないかもしれないソースで、且つ80年代知らないのにそのデザインを踏襲しようとしてたし。80年代を調べる為に資料も買ったんですけど、それ活かせてるのかな?って。
なので作ってる内にモチベーションが低下してて、2回くらい作って没にしてを繰り返しました。

津名さん:
私はMLEに参加していただいた動画『この世界が綺麗なのは』です。素晴らしくて満足でした。成仏出来た感じでしたね。

inaさん:
(笑)

津名さん:
本当にイベントに来ていただいてありがたかったですし、今でもこの作品は好きなので。

–inaさんは、ご自身が作られたAMV/MADで特に思い入れのある動画を挙げるとしたらどれを選びますか?

inaさん:
2本あって、まず『スローモーションをもう一度』なんですけど、こっちは本当に作るのが苦しかった。80年代のデザインも分からなくて、MAD界隈からも離れてて、あと曲自体がモーションと合わせ辛いんですよ。クオリティに関しては未だに納得してなくて・・・。
復帰作としてどうしても出したいっていう勢いで投稿したので、結構苦い思い入れです。

もう1つは「声カノ」のMADです。こっちは作ってて本当に楽しかったです。原作が本当に好きなので、徹頭徹尾楽しんで作れたっていうか。
AniPAFEで構成賞に入りたかったので圏外だったのは残念なんですけど、総合賞で前回より上を行けて、且つ原作者の矢村いちさんに好意的な反応を貰えたので良かったです。

え、クオリティ凄い!
作者が反応するのもどうかと思うけど純粋に凄いと思ったので見てほしい✨https://t.co/1YQpP7D2K1

— 矢村いち (@yamuraichi) October 5, 2021

–inaさんが思うAMV/MADの魅力とは?

inaさん:
自分はAMVとかMADを通して良い楽曲や作品を教えてもらったので、そういうきっかけを与えてくれるところですね。

–inaさんにとってAMV/MADとは?

inaさん:
自分のルーツから辿ると、知らない音楽とか作品と巡り合えるコンテンツです。
全然高尚なものじゃなくてただの二次創作なんですけど、楽曲に対しても作品に対しても愛が無いと生まれないもの。
それと、ゆっぴさんがこの前生放送で言ってたと思うんですけど、「自分の原点でもあり帰ってくる場所」。
自分も2019年に界隈から離れたんですけど結局帰って来たので。「ゆっぴさんが自分の言いたい事言ってくれた!」って感じです。

–inaさん、本日は楽しい時間をありがとうございました。

inaさん:
こちらこそ!ワンダフルモーメントでした!

津名さん:
これからも、inaさんの作りたいものをどんどん作っていっていただきたいです。楽しみにしてます。

いはさん:
inaさんの素晴らしいセンスを、今後も生かして行って欲しいです!
MADもですが、MADだけじゃなく、人生全てに、素晴らしいセンスを!ってことで!


以上です。
お忙しい中参加して下さったinaさん、ゲストの皆さん、本当にありがとうございました。
そして、この記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。

[インタビュアー・記事編集:じょん]

インタビュー記事一覧
第1回:HIROKIさん
第2回:mizugorou_753さん
第3回:さんちぇさん
第4回:津名さん
第5回:まさか!さん
第6回:babanさん
第7回:Pluviaさん
第8回:大麦さん
第9回:こばやしさん
第10回:シャンリーさん
最終回:inaさん
番外編:いはさん

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